有限会社　神戸夢美創（天然素材）

建築石材・造園石材　設計・施工・販売

一言で石材業（石屋）と言いましても、石材業者には数多くの分野があります。おおまかに、砕石・墓石・彫刻・建築、などがあり、その中で当社は建築の分野に入るのですが、建築の分野でもさまざまな専門職人さんが活躍しています。おおまかに、乾式・土間・間知・乱形、などの専門職という分野が存在します。

今回は職人さんによって、仕上がりのイメージが極端に変わってしまうと言っても過言ではない、最近流行の乱形の専門職人さんの職人芸を見て頂こうと思います。下記の写真は、神戸市内の建売住宅に施工した写真です。施工場所は、各住居の玄関先、外構部分になります。ある程度の経験や知識のある方なら、この施工写真を見て頂くだけで、この乱形を施工した職人さんがどれだけスゴイのかお分かり頂けると思いますが、経験や知識の無い方のために御説明を付けさせて頂きます。

■	専門職人さんであれば、あたりまえの事ではありますが、目地幅が均一な所。
■	石の大きさのばらつきを、バランス良く使い分けてる所。
■	石の色のばらつきを、バランス良く使い分けてる所。
■	この職人さんの一番関心させられる所は、各住居のデザインに合わせて、イメージを変えて施工してる所。（下記の写真は6件とも同じ種類の石を使っています。）
■	写真では、分かりにくい点ではありますが、面がそろっている所。（乱形に使用する石は表面がかなり凸凹しているのですが、驚くほど面がそろってます）
■	乱形は施工する職人さんにより、仕上がりのイメージがかなり変わってくるものですが、この乱形を施工した職人さんの特徴は、優しいイメージに仕上がることです。見ていれば心を和ましてくれ、あきさせない居住空間にもってこいですね。
■	ちなみに、乱形をキーワードに他社ホームページの写真とくらべて頂いても職人により仕上がりのイメージが変わる点は御理解いただけると思います。

上記写真と同じ職人さんが施工したその他の写真

上記以外の職人さんが施工した写真

最近では、費用や納期などの問題で、明らかに専門職人さんが施工していないと思われる、見るからに汚いイメージな現場も増えて来ています。言葉が悪くなりましたが、実際のところ御客様が乱形の事を理解していて、納得されていれば、なんら問題はないと思うのですが、乱形の知識が無いまま、また乱形の良さを説明されていないまま、工事が完了し、結果、あまり良くないイメージに仕上がっていたとしても、なんの評価も出来ずに、乱形とはこんな物かと、思い込むしかない状況なのは、問題点を感じさせられます。はっきり言いまして、費用や納期などの問題が限度を遥かに超えているのが実状ではありますが、それ以前に御客様が乱形の知識を得ることの出来る環境作りが最優先課題だと思います。あとで御客様に後悔させてしまう事は避けるべきですよね。